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宇宙人の幽霊 [Occult]

私は、いまでこそ孤独なミステリィ小説好きですが、
実は以前はホラー小説が好きでした。
好きというか……、そう思い込んでいただけというか。

私がなぜホラー小説を読んでいたかというと、
怖がりたかったから、というわけではまったくありません。
ホラー小説を読んで怖いと思ったことは、
憶えている限りでは一度もありません。

幽霊は、いたら楽しいですが、いなくても特に問題のない、
いわばサンタクロースのようなもので、
怖いとか、怖くないとか、そういうものではないのです。
どちらかというと宇宙人の方が怖いです。

そう、宇宙人は怖いのです。
幽霊には実体がなく、あったとしてもきっと掃除機で吸える程度のものでしょうが、
宇宙人は間違いなく実体があり、きっと超科学兵器を使ってくるので、
さすがの私でも、おそらく捕らえられ、謎の金属物質を埋め込まれてしまうでしょう。

こんな風に考えてしまうのは、
世紀末にやっていたテレビ番組のせいでしょう。
特命リサーチ200Xとか、Xファイルとか、
そんな感じのテレビばかり見ていた原萩子ちゃんは、
現在、白百合学園に通う中学二年生です。

冗談も休み休み言え、と母も申しておりましたので、
今日はこのくらいにで小休止とし、続きはまた今度。
なんの続きかは私もよくわかりませんが、ホラー小説の話を書きます。
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頭に浮かばない。頭は浮かばない。 [Book]

飛頭蛮の話はさておき、私の友人の話をしましょう。

私の友人は、イラストのない本が読めません。
読めないというのは過言です。実際には読む気がなくなるだけでしょう。
とにかくいい歳をして、ラノベ紛いの本しか読めない人なのです。

どうやらイラストがないと、登場人物の姿を想像することができないそうです。
どれだけ事細かに容姿が描写されていたとしても、
頭の中に、そのキャラクタの姿を思い描くことができないそうです。
私の友人に限らず、こういった人は少なからずいるようです。
恐ろしい世の中になってきました。

しかし、こういった人は、
キャラクタ以外の部分は問題なく想像できるのでしょうか?
「キャラクタ想像できない問題さえなんとかできれば……」といった調子で、
私の友人はイラストのない本を読み渋るのですが、
比較的想像しやすい人間の姿すら想像できないようでは、
他の部分は絶望的ではないでしょうか?
おそらく軽く読み飛ばして、会話部分だけを読むのでしょう。


文章から、人の姿を想像できないことは哀しいことです。
「黒髪ロングの美少女」とみたら、
すぐに原萩子ちゃんが思い浮かぶ程度の知性が、人間には必要だと思います。
思いませんか?
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本に栞は挟まない [Book]

ページ数くらい覚えていられます。
仮に忘れたとしても、少し読み直せば、すぐに読みたいページに戻れるでしょう。
これに特別な能力は必要ありません。誰でもできるはずです。
出来ない場合は、栞を挟んでいようといまいと、
本の内容を覚えているとは思えません。一から読み直した方がよいでしょう。

数秒の手間すらかけたくなく、
一刻も早く本を読み終えたいという、活字中毒者には栞が必要かもしれません。
彼らは文字を消費し、読んだ本の冊数を自慢することを目的としているので、
内容なんてどうでもいい、と考えている……はずです。
私はそういう偏見を彼らに抱いています。

沢山本を読んだという人間は(世間には)大勢いますが、
読み終わった本について詳しく語れるという人間はあまりいないことから、
あながち間違いではない偏見だといえないこともないでしょう。

そもそも沢山本を読む、早く本を読む、ことは凄いことなのでしょうか?
極端な話、一冊の本を一生読んでいる人の方が凄いと思います。
いま急に思いつきましたが、乱読家なんていう輩が世の中にはいますね。
なんて破廉恥な人間なのでしょうか。恥を知ってもらいたいです。
知ったら報告してもらいたいです。褒めてあげようと思います。


そういえば一昨日、とあるアクションゲームを買ったので、
ブログの更新をサボタージュしています。
ゲームをやりつつ、ブログの更新は出来ないのでしょうがないと思います?
そうなのです。しょうがないのです。
ちなみにゲームをやりながら本は読めます。
ご飯を食べながら、ゲームをやりながら、音楽を聴きながら、本を読んでいます。
テレビがもう一台あれば、おそらくテレビも見るでしょう(パワーレンジャー S.P.D.が見たい)。
我ながら、実に真摯な読書姿勢だと思います。



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スマートフォンなにするものぞ [Tagebuch]

スマートフォンとは何をするものなのでしょうか。
私はずっと普通の携帯電話を使っているので、わからないのです。
ちなみに私の携帯電話はインターネットにつながりません。
カメラにはフラッシュもついていません。
しかしカメラがついているだけ、らくらくホンよりはマシと言えるでしょう。

周囲の人間を見る限り、
そんなにスマートなことはしていないよう観察されます。
特に、私の一番仲の良い愚かな友人はスマートと最も離れた位置にいます。
会話が少しでも途切れると、ついったかなんらかの画像投稿サイトで
画像をお気に入りに登録し始めるか、
ふたば☆ちゃんねるという掲示板を見て、一人でニヤニヤし始めます。
太すぎるッピ!(百年ぶりくらいの淫夢語録)

これは少し特殊な例でした。もう少し普通の例をあげれば、
動画を見たり、音楽を聴いたり、交通情報を調べたり、何かの予約をしたり、
知り合いと連絡を取ったり、ゲームをしたりといったところでしょうか。

あまりスマートな使い方とは言えません。
私のノートパソコンでも可能なことばかりです。
むしろ私のノートパソコンの方が二十倍は高性能です。
重さも二十倍ですが、別に歩きながら操作できないこともありません。
筋トレにもなり、かえって良いでしょう。

そもそも歩きながら操作できるということはメリットではありません。
歩きスマフォをすると、家で寝ていることと比べ、
事故に遭う確率が倍以上に上昇するということなので、むしろデメリットです。
ノートパソコンを歩きながら操作するのは止した方がよさそうです。

あとノートパソコンは、その気になったら、人を撲殺できます。
スマフォにそれができますか?


まだまだノートパソコンがスマフォに勝っているところはたくさんありますが(八億くらい)、
最後にこれだけは書かせてもらいます。
ノートパソコンで、スマートフォンを殴れば、間違いなくノートパソコンが勝ちます。
スマートフォンなにするものぞ。
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愚者のエンドロールはドロドロ [Book]


愚者のエンドロール 「古典部」シリーズ (角川文庫)

愚者のエンドロール 「古典部」シリーズ (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: Kindle版


一言で言うと、つまらない。
二言で言うと、とても、つまらない。
三言で言うと、とても、つまらない、ザウルス。

そんな愚者のエンドロールの記事を引き続き書いていきます。

毎度のことながら、トリックに関するネタバレがありますわ。
ご注意あそばせ。


探偵映画のパクリである以上、
作中にミステリィ映画を登場させなければいけなかったわけですが、
探偵映画と違い、映画自体がとにかくつまらなそうです。
しかも作者の描写が下手過ぎて、状況がさっぱり見えてきません。
映画を見る、ほうたる(笑)を見る、読者。
なんですかこの又聞きは。
これだけでも分かり辛いのに、映画の出来に対し、
いちいち古典部の茶々が入り、テンポも悪いです。たった15ページくらいなのに。

心を鬼にして、自分の精神に鞭を打ち(マゾ鬼)、
映画シーンを何度も読み直し、推理を試みた結果、以下のことが判明しました。
「境界条件が曖昧過ぎて推理不能」
意味のない時間を過ごしました。

映画の内容を詳しく説明するのも面倒なので、色々大胆かつ繊細に省き、説明します。
事件は密室風。トリックはロープを使い、窓から侵入したというだけのつまらないものです。
しかし、この映画シーンを読むだけでは、現場が密室ということはわかりませんし、
ロープは登場せず、伏線もありません。
1+1=2を、?+?=?こういう状態でやらされているようなものです。

おそらく作者にとって、この映画の謎はどうでもいいもので、
メーンの謎は、糞馬鹿脚本家がなぜバックレたか、ということなのでしょう。
でも、いくらなんでもこれは酷過ぎます。

こうなってくると、力点の置かれたメーンの謎は、さぞ凄いものなのだろうという期待が、
モルディブの辺りにふつふつ湧き上がってくるわけですが、
言うまでもなく、そちらも酷いものです。
脚本家がバックレた理由は、人が死なないはずの映画だったのに、
撮影班がノリで人が死ぬ映画に変えてしまったから。ただそれだけです。
こんなこと想像できますか?
急に登場人物が全員キチガイだったと言われたようなものです。

なぜ脚本にないことを勝手にやるのですか?
どういうつもりなのでしょう?
脚本家も脚本家で変です。
人が死ぬ作品がキライだったとしても、
こういう事態になってしまった以上、もう諦めて脚本を書き換えてくれませんか?
あるいは「勝手に脚本を変えられた!」と怒って、降りればいいのです。
病気のふりをして引きこもることはないでしょう。
そこまでの不殺の誓いはいったいなんなのでしょう?
そのくせ人が傷つく話は書けるのです。どういうことなのでしょう?
(六枚のとんかつみたいなバカミスを書けばいいのに)

責任感が強いとかそういう話ではありません。
ぶりっこ女の叔父と同じです。
このバカ学校は、NOと言えずに貧乏くじを引き、周囲を逆恨みするバカばかりです。


さて、もう一人バカがいましたね。
自称省エネ発情ボーイのことです。またまた女性に操られていました。
彼は下半身でしか物を考えられないのでしょうか?
そのくせ、千単打(OPS低そう)は観察力と記憶力には優れているが
分析力には欠けている(俺は優れているとでも言いたげ)などと
ナチュラルに人を見下したりもします。こういうところが大キライです。

そんな彼も、序盤こそ「普通人に憧れるわ~」という
驚異的スタートダッシュで飛ばしていたのですが、
女帝(笑)に「凄い才能だぁ」と言いくるめられ、
得意気に映画のトリックを考え(盗用)、脚本家の代わりを実質務める始末。省エネはどうした?
「『万人の死角』というのは、どうでしょう?」
なーんてしっかりタイトルまで考えてきているし。なんなのでしょうかこの男は。
もはやちょっとした恐怖です。


はい、気を取り直して、次に行ってみましょう。
ほうたる(笑)の考えた、トリックについてです。
綾辻行人氏のどんどん橋、落ちたという短編集の、
一編のネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが、まあ、パクリです。
偶然という声もあります。よくあるトリックだと言っているよねぽ信者を見たこともあります。

しかし、よねちんぽ大先生は、フェアなパクラー推理作家なので、
ちゃんとヒントをくれているわけです。
探偵映画の名を、わざわざあとがきに書いているように、
今度も綾辻氏から盗用した痕跡を、作中にしっかり残しています。

小説の途中、撮影場所の建物の詳細な地図が登場します。
そこには、その建物の設計士の名前が一部(途中でかすれている)書いてあるのですが……。
それが「中村青」なのです。……わからない場合は、中村青司で検索しましょう。

ま、まあトリックを盗用したとしても、
効果的に使用され、面白ければいいのですが、
間抜けの間抜けによる失敗推理として扱われているので、ちょっとどうかと思います。
途中に出てきたロープの話や、シャーロックホームズの話(初耳)を完全に忘れ、
ほうたる(笑)が、急に盗用トリックを得意気に語りだした時は、
さすがの私も同時に読んでいた違う本を閉じ、まじまじと左手の爪を見てしまいました。
私は常に、爪の白い部分をすべて切りたいという衝動と戦っているのです。

その後、古典部の間抜けたちに、そのことを思い出させられ、
ようやく真実に気付くほうたる(笑)……という展開なのですが、
古典部の間抜けたちの発言も、どこかズレています。

バカ「ロープはどうした?」
バカ「忘れてた。犯人が首吊り自殺するときにでも使うんだろ」
バカ「いや、ロープは頑丈だった。フリでも、万一の時に危ない」

万一ってなんでしょう?

バカ「ほうたるの考えたトリックは叙述トリックだ」
バカ「うん」
バカ「脚本家はホームズでミステリの勉強をしてた。そのころ叙述トリックはない」
バカ「確かに」

彼らの目には常に真実しか映らず、そしてそれがこの世のすべてなのです。



ということで、バカのエンドロールについての記事は、ここで終了です。
残りは三冊。気が重い気がします。だって気に重さはありません。つまり気のせいです。
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愚者のエンドロールはグシャグシャ [Book]


愚者のエンドロール (角川文庫)

愚者のエンドロール (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2002/07/31
  • メディア: 文庫


円紫さんと私シリーズに影響を受けて書かれた古典部シリーズ
その第二作目、本作の設定は、偶然にも探偵映画に似ています。
そして登場するトリックはどんどん橋、落ちたとほぼ同一です。
「レッツ・ラ・まぜまぜ」にもほどがあると思います。
あと、ほうたる(笑)の糞うざさは、密閉教室の工藤に似ているとも思います。

よねちんぽ大先生は、
本作を「毒入りチョコレート事件リスペクト」であるかのように、ほざいておられますが、
実際には、まったくもって、ただただ、ほんまにもう、探偵映画の盗作でした。
しかもつまらない。劣化コピーというか、そもそもちゃんと読んでいないのだと思います。
「毒入りチョコレート事件」「探偵映画」の両方を。
あるいは読んだとしても、意味がわからなかったのかもしれません。

まず探偵映画は、毒入りチョコレート事件に似ていません。
共通点は、探偵役が複数人登場し、自分を犯人だとする推理があるという、ただそれだけです。
ではなぜ大先生は「探偵映画は毒チョコ+映像」などと、あとがきに書いたのでしょう?
答えは簡単です。探偵映画の文庫版でミステリィ評論家が、そう書いたからです。
評論家の戯言であり、多くの人は普通思わないことです。
解説を鵜呑みにする程度の読み方、そして理解度ということです。

そして愚者のエンドロールも、毒入りチョコレート事件に似ていません。
共通点は、探偵役が複数人登場し、それぞれが推理を披露するという、ただそれだけです。
そういった設定の作品は他にも多くあり、
黒後家蜘蛛の会や聯愁殺(本作と発行時期が近いので紹介してみました)などがあります。
ではなぜ大先生は本作を「毒入りチョコレート事件リスペクト」だとあとがきに書いたのでしょう?
答えは簡単です。探偵映画の文庫版でミステリィ評論家が、そう書いたからです。
パクリ元の元ネタ(実際には違う)の名前を出せば、読者を誤魔化せると思ったのでしょう。

では本作と探偵映画の類似点はどうでしょう?
先ほどはパクリだと言いましたが、実はそれほど似てはいないのです。

『探偵映画』
ミステリィ映画の犯人をスタッフや出演者に伝えぬまま、
撮影現場から突如姿を消した監督に代わり、
残されたスタッフたちが撮影を再開しようと
途中まで撮影した映像から、スタッフ、キャストに結末を推理してもらう。

『バカのエンド』
ミステリィ映画の犯人をスタッフや出演者に伝えぬまま、
軽度の胃炎と鬱によって家に引きこもってしまった素人脚本家に代わり、
残されたスタッフたちが撮影を再開しようと、
途中まで撮影した映像から、スタッフ、古典部の間抜け共に結末を推理してもらう。

ほら、全然似ていないでしょう?
特に探偵映画の監督が消えたことの重大さと、
バカの脚本家が家に引きこもったことのどうでもよさの差は凄いですよ。
本人に聞けよバカ。
素人脚本家なんていくらでも代わりがきくだろ。
素人映画の撮影なんてどうでもいいわ。
バカのエンドロールは、読んでいる間、これしか考えられません。
ただ探偵映画を、学園青春ものでやりたかっただけなので、事件がとにかく適当です。

古典部の間抜け共が関与する必然性もないです。
女帝とかいうラノベ丸出しのあだ名の人は、
自称省エネ発情ボーイのとてつもない承認欲求を暴走させるよりほかに、
とるべき策はなかったのでしょうか?
なかったのでしょう(知能が)。

しかし、この記事に続きはあります。あしからず。
誰も望むものはいませんが、どんどん橋関連の話も少し書きたいので。
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女性よ、権利を奪え [Philosophie]

世の女性たちに向け、声を大にして(超過疎ブログの記事上)言いたい。
なぜ、貴方たちは男によって与えられた権利に満足しているのか。


女性は徒党を組み、声を上げ、女性権利の拡充を要求します。
男性優位の、男性社会の、男性に向け、要求しているわけです。
これは簡単に言ってしまえば「優しくしてね」とおねだりしているだけです。
その先にあるものは、
男に認められた女性の地位向上、男に認められた男女平等でしかありません。
それで満足なのでしょうか。満足だというのなら、よいのですが。

しかし、真の男女平等を目指すというのなら、これではいけません。
男に権利を認めてもらうのではなく、権利を奪い取るために戦うのです。
男が女性に対してやってきた人権蹂躙の数々をやり返すのです。
女性優位の社会を築き、男を締め出すのです。
女性は、男に守られるべき存在ではない、
対等な力を持つ存在だということを見せてやるのです。



一応書いておくと、私はフェミニストがキライです。

同性同士でも平等なんてことは珍しいのに、
なぜ男女平等などということを考えるのでしょうか?
男女でお互いを補い合うのではダメなのでしょうか?
あと、女性以外の社会的弱者はどうでもいいのでしょうか?

色々気になるところが多いです。

平等なんて綺麗事は言わず、居丈高に振舞わず
社会的弱者に優しくしようと言いなさい。


と全世界のフェミニストに向け、発信。
伝わるといいのですが。伝わらなくてもいいのですが。
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人の気配 [Occult]

一メートル後ろに人間が立っている。
私たちは、それに気付くことができます。
気付けない人もいるかもしれません。
では五十センチならどうでしょう?
それでも、まだ気付けない人がいるかもしれません。
気付くまで、略。

背中に目が付いているわけではないのに、
人はなぜそれに気付くことができるのでしょうか?
可能性として考えられるのは、まず影です。
これは説明不要でしょう。

次は音です。
呼吸音、衣擦れ……意識しても消せない音というものがあります。

その次は匂いです。
はっきりと分かるほどの匂いでなくとも、
無意識的に他者の匂いを感じ、人の存在に気付くことがあるのかもしれません。

最後は、温度です。
自分以外の存在が、こうなんというか、
周囲の温度を変えているのを感じるというか……。

あとは風の流れでわかるとか……。


では、これら以外で人の気配に気付くことがあるとすれば、
それは一体なんなのでしょうか?
たぶん気だと思います。


私は子供の頃、とても恐ろしい夢を見ました。
今でもはっきりと覚えています。

気が付くと、私は真っ暗な部屋の中にいて、目の前には鉄の扉。
その扉の中ほどには、郵便受けほどの大きさの四角い穴があり、
赤色の光が漏れてきていました。私は恐る恐る、その穴を覗きました。

扉の中には真っ黒な人間が何人も詰まっていました。
顔も体も真っ黒な、輪郭すらあやふや人間?たちが、
真っ赤な光で満たされた(光源は不明)タイル張りの部屋に並び、
こちらをじっと見つめていたのです。
真っ黒な人間たちの顔は真っ黒なので、目があるかどうかもわからないのですが、
なぜかそれがわかりました。

私は慌てて扉から離れました。
そして早くここから出なくては。
つまり夢から覚めなければいけないという焦燥感に駆られました。
真っ黒な人間たちが、こちらに向かって来ようとしている、そんな気がしたからです。

私は目を固く瞑りました。
悪夢から目覚めたいときに、昔からよくやっていたことです。
目を瞑り、体を縮めて蹲り、ずっとずっとそうしていると、
周囲に人の気配を感じ始めました。
真っ黒な人間たちが部屋に入ってきたのかもしれません。
しかし扉が開いたような音はしません。

目を開けて確認したいところではありましたが、
確認することで、真っ黒な人間たちが実体を持って襲ってくる気がして、
どうしても目を開けることができませんでした。

目を瞑ったまま我慢を続けていると、突然に目が覚めました。
オレンジ色の常夜灯がついた、いつもの寝室です。
真っ暗な悪夢の部屋は、もうどこか遠くに行ってしまったようでした。
しかし額には汗、心臓は激しく音を鳴らし続け、恐怖は治まりません。

私は悪夢の時と同じように固く目を瞑りました。
そして身体を丸め、布団の中に潜り込みました。
布団の中で聞こえるのは、呼吸音、衣擦れ、心臓の音のみ、
匂い、温度、風も布団に遮られ、外の様子は一切わかりません。

それなのに、私は、布団の外に、明らかな人の気配を感じました。
あれは一体なんだったのでしょうか?

たぶん気のせいだと思います。

あ、そうそう。
私はいつからか悪夢を見なくなりました。
悪夢をいやらしい夢に変換できるようになったからです。
いやらしい夢から目覚めると、わりかし発情していますが、
別に現実に気配がついてきたりはしません。まあ夢なんて所詮そんなものです。
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頭の中の声 [Book]

文章を読むとき、
私は文字を画像データとしてではなく、音声データとして認識します。
台詞だろうとなんだろうと、
文字という文字は、現実ではまったく聞いたこともない女性の声に変換されます。
いま書いているこの文章もそうです。リアルタイム変換中です。

例えば小説中のセリフが、男性のものであったとしても同じことです。
意識的に、現実で聞いたことのある声を想像しながらでないと、
やはり聞いたことのない女性の声になってしまうのです。
いったいこの声は誰なのでしょうか?

最近ではそんなことを考える、
思考さえも女性の声になってしまいました。
いえ、気付いていなかっただけで、
実は以前からそうだったのかもしれません。

いったい何時からなのでしょうか?
生まれたときからそうなのでしょうか?
それならばまだ良いのですが、そうでない場合、
私の頭の中の声はどこからやってきたのでしょう。
怖いですね(と考えるこの思考も女性の声)。

そういえば歌手がはっきりしている歌は大丈夫です。
女性の声ではなく、しっかりと歌手の声を想像できます。
しかし校歌や国歌はもうダメです。
これをヒントになんとか女性の声を追い出す方法を……、
「自分の歌声を想像すれば、頭の中の声を自分に戻すことが出来るのでは?」
そこまで考えたところで、気付いてしまいました。
自分の声が想像できないことに。

声を出し、その声を頭の中で再生することはできます。
しかしゼロから想像することはできません。
誰でもこんなものなのでしょうか?
それとも頭の中の女性の仕業なのでしょうか?

他の人の頭の中にも女性はいるのでしょうか?
あるいは男性かもしれませんが。
悩みというほどのものではありませんが、少し気になります。
あと一応書いておきますが、これは病気ではないと思います。
私は、皆が引くほど、ものすごいくらいに正気です。
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六匹のたい焼きと四人の容疑者たち [Tagebuch]

私はたい焼きが好きです。
といってもケーキの方が好きです。
特にモンブランが好きです(これくらいしか名前が思いつかない)。
基本的には、和菓子より洋菓子の方が好きなのです。

では早速本題から逸れますが、
なぜ和菓子より洋菓子が好きかを説明しましょう。

洋菓子は、和菓子に比べ、アベレージが優れているのです。
美味しい和菓子は、確かに美味しいです。
洋菓子のクリーミィ(脂っこい)な甘さと違い、
さっぱりとした上品な甘さで、胃にもたれるようなことがありません(1kgも食べなければ)。
しかし、美味しい和菓子は高級なものに限られます。
例えば、コンビニで売っているような和菓子は、
人から無料で貰わない限り、とても食べられたものではありません。
困ったものです。

たい焼きに話を戻します。
私がたい焼きを好きな理由は単純です。
たい焼きは和菓子にも洋菓子にも、
あるいはなんだかよくわからない菓子にもなれる変節漢だからです。
大勢の人の好みに対応することが可能です。
それに値段が200円を超えることはほとんどないのです。
以上のことから、たい焼き以上にお土産に相応しいお菓子は探せばあると言えるでしょう。


ということで先日(私の言う先日とは過去半年間を指す)、
私は、四人の人間が存在する部屋に、
六種六匹のたい焼きをお土産に買って、持っていきました。
一人一匹ずつ、私だけは二匹の計算です。

部屋に入り、机にたい焼きの袋を置き、中から一匹だけ取り出すと、
「残った鯛から好きな鯛を選んでください」と四人に言い残し、
私は部屋を出て行ったそうです(記憶にない)。
色々と忙しかったのでしょう。
私は常に忙しいふりをしているので仕方のない事です。
あとずっと風邪が治らないので、そろそろ死ぬかもしれません。

さて、部屋を出てから数十分経ち、忙しいふりも終わり、
部屋に帰ると、机にあったはずのたい焼きの袋がありません。
これはどうしたことでしょう? 泳ぎにでもいったのでしょうか?
まさかと思いゴミ箱を開けると、そこには空っぽのクシャクシャの、
惨めな紙くずが入っていました。白と赤のチェック模様……私のたい焼きの袋です。

私は部屋にいる四人に訊ねました。
「私のたい焼きはどこですか?」
四人の内の一人が言いました。
「美味しくいただきました」

これは『お前の分も食べてやったぜ』という意味なのでしょうか?
しかし、こんなあっけらかんと自分の悪事を自白するものでしょうか?
いえ、そもそも悪事だと思っていない可能性も……私にはわかりませんでした。

ですが、これだけはわかります。
四人の中に、たい焼きを二匹食べた人間がいるのです。
人間の屑です。

私が一人一匹だと言わなかったのも確かに悪いです。
しかし、それでも一人で二匹を食べますか?
他の人は、みな一匹なのですよ? 普通食べますか、二匹?
買ってきた人に譲る(譲る?)か、せめて確認するべきです。
勝手に二匹食べるなんてどうかしています。サイコパスです。

私は怒りました。
心の中で「私のたい焼きを返せ!」と叫びました。
あと椅子に音を立てて座りました。
咳ばらいをしたり、頭を抱えたりもしてみました。

しかし、これだけやっても、誰一人自分の犯した罪を告白、
もしくは他人の犯した罪を告発してきません。
全員が全員犯人なのかもしれません。

私は怒りました。
家に帰り、寝室で枕を投げました。
掛け布団の上で転がり、ばたばたと両足を動かしました。
しかし、それでも犯人は現れませんでした。許せません。
「犯人に告げます。私のたい焼きを返しなさい。さもなくばもっと怒ります」


ところで余談ですが、
私はしっぽまであんこが入っていないたい焼きが好きなのです。
あんパンは、パンの部分が分厚い方が好きです。憶えておいて得はないでしょう。
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